実は、つい9月末まで1ヶ月強の間、重度のアトピー性皮膚炎の症状で自宅療養をしており、日々の活動は自宅にてネット上での交信のみの状況でした。現在は、1ヶ月強の闘病を終え、心身ともに全く新しく生まれ変わり、ようやく仕事を再開しております。予定キャンセルとなったクライアント様、パートナー様、友人、関係するみなさま、ご迷惑をおかけしました。

今回の病気によって、健康な時には全く気づかなかった沢山の学びを自分の体をもって体感し、それは厳しい状況でのセルフコーチングの実践につながる非常に大事な気づきを得ました。私自身の備忘録としても書いておきたいと思いますので、この記事を含めて5回に分けて、今後投稿をしようと思います。

まず、アトピ性皮膚炎というものをご存知ない方も多いかもしれませんが、簡単に説明すると、免疫過多の体質のためいろんなことに体が過剰反応してそれが皮膚に炎症として現れ、それが痒みを帯びるため、掻き壊して皮膚が爛れ、重度の場合は、痒みから睡眠がしにくくなり、さらに肌が悪化して負のスパイラルに入る症状になります。

引用:アトピー性皮膚炎 Wikipedia

私の場合は、人生の変化点でアトピーの重度症状がやってきます。それは大変ありがたいもので、体が「一旦休め」「体内にある毒素を出せ」と訴えてくれます。ひとそれぞれ症状が内臓に出たり、頭に出たり、腰に出たり、いろいろと違いますが、私の場合はたまたまそれがアトピー性皮膚炎ということです。一つ前の変化点は、大学卒業前の社会人になる前にありました。

身体と潜在意識との関係は本当に密接で、今回もどこか私の潜在意識も薄々その到来を感じていたのですが、いよいよ8月に「このタイミングで、毒素を外に出そう」と心に決めたらすぐに、症状がどんどん悪化していきました。つい先週末まで顔は腫れ上がり、爛れて突っ張る全身の肌が外気に触れるだけで痛く、また皮膚の防御作用がないので寒気をずっと感じて家で暖房をつけていました。目ぶたは炎症で空いてない、首の皮膚もつっぱり首が回らないので、少し外出するときもずっと下を向いたままロボットのような姿で、寒さと痛さを我慢しながら、ちょっと最寄りのコンビニまで歩くのでやっとでした。

本当に身体と意識というのは密接に関係していて、こうなりたいと信じる身体になっていると体で痛感しました。コーチングの世界を自分の体でよりリアル臨場感をもって体感し、改めておそろしいほど巨大な潜在意識の力を痛感しました。

そして、今回、改めて病気治療において最終的に信じるのは自分自身の感覚にあることを再確認できました。アトピーをご存知の方はよくわかると思うのですが、アトピーは腸内環境を改善する、代謝量を上げる、食事をコントロールするなどで体質改善や、生活習慣を改善しなければ根本治療にならず、本来その治療は息の長いものです。一方、西洋医学のアトピー医療では、ステロイド薬という肌に塗ると炎症症状が一気に治る薬があり、対処療法としては抜群の効き目がありますが、アトピー患者がこれに頼って毎日塗りすぎて、副作用としてさらに大きな症状をぶりかえしてしまうということがあり、その取り扱いにみなさん苦労します。世間ではかなり「脱ステロイド」ということが叫ばれています。

お医者さんは、この東洋医学、西洋医学、それぞれ片方を頑なに患者に進める傾向があります。東洋医学は、「ステロイドはダメ!」と、西洋医学は「ステロイド使わずに治るわけない!」と。そして、お医者のいうこと全てを取り入れると、神経質になりすぎて逆に息苦しくなりますし、アドバイスが自分にとっては逆効果ものも、関係ないものも含まれています。最終的に、東洋医学、西洋医学、両方をうまく使って、「自分の体感を信じて」治して行くと覚悟すること、すべては自分ごととして責任を持つスタンスが大事だと思いました。自分のベストは自分しかわからない。

私も今回、抜本的な治療をしようとステロイドを一切使わずに、食事療法、生活習慣変更、ファスティング(断食)による腸内環境改善を試みました。お陰様で、症状が重度のピークの時は、発狂しそうなくらいの心身状態になり、最後はステロイドを使って劇的な回復をしました。本当の医療というのは、根本治療と対処療法、東洋医学と西洋医学、治療と予防、それらの合わせ技でベストパフォーマンスするものですね。本来、片方だけの話ではありませんよね。

今思うと、長らく勤務していた会社を辞めて起業をして、大きな環境の変化を前に、体が一休みを要求していたのだと気がつきました。いわば、蝶々になる前のさなぎのような状態でした。ちなみに、さなぎが脱皮して蝶々になる時、さなぎの殻の中では、いろんなものが一旦ドロドロになって、蝶々に再構成するらしいです。まさに、自分はそのような脱皮の前の状況だったんだとおもいしらされました。向こう20年分の人生のジャンプ前の屈伸ですね。今となっては、心身ともにようやく脱皮完了、デトックス完了の状態です。人生、定期的にデトックスをできると、よりジャンプ力がついて、楽しい人生を送れますね。

次の記事では、こういった病気の間のメンタルをどう持って行くかについて記載します。
メンタルが体に及ぼす影響を体感し、まさにセルフコーチングの実践によるものでした。

LIFE SHIFT JAPAN株式会社
玉本 潤一