9/29 『グローバルコミュニケーションは簡単だ!』と題して当社が後援している起活会にて主催するイベントにモデレーターとして参加いたしました。

この度の登壇者はコニカミノルタ株式会社ベトナム法人社長の二澤泰社長で、訪れた国50カ国余り、海外と仕事で関わって25年、うち海外勤務は通算約16年という海外経験を背景に、海外での手錠事件(もちろん実刑ではありません。^^;)含む多数の失敗談に始まり、グローバル経済・カルテャー、外国人を入れたグローバル会議のライブデモ、自己分析テスト、そして実践的な「グローバルコミュニケーションの3つの秘訣」をご説明頂き、大変登壇者の熱い思いの詰まった内容盛りだくさんのセミナーになりました。

中でも、グローバルコミュニケーションの真髄が、語学や異文化理解などといった「How to」ではなく、”Self-esteem 自尊心”をしっかりもつこと、自分を理解することといった「在り方」にあると熱弁され、参加者の意表をついた内容にオーディエンスの期待を大変良い意味で裏切られたとの声もありました。

ここで、普段、海外駐在員様を中心にメンタルコーチングをしている私としても、日々自尊心(私流には「自己肯定感」と言っていますがほぼ同義)を上げることをリーダーシップのコアの一つとして位置付けているのですが、二澤氏の25年という長らくの海外ビジネス経験を背景にしたグローバルコミュニケーションの文脈から見ても、その成否は「まずは己を知ること、自尊心を承認すること」という強いメッセージがあったことに非常に共感するところとなりました。各国の人々と話をしていると、日本人(全ての日本人ではありませんが)と外国人の違いが潜在意識レベルの自己肯定感にあることに行き着きます。

興味深かったのは、今まで私は「存在価値に目を向けず、偏差値や能力・才能に価値を見ている日本教育」を自己肯定感の低さの主な理由にあげていましたが、二澤氏から「そもそも日本人は安心感を覚えやる気の出る脳内神経伝達物質セロトニンが少ない」という脳科学視点からの紹介があり、非常に納得感のある情報でした。自然災害が多い日本に生きる上で、こういった脳の仕組みの方が都合が良いのです。環境の違いが感情のベースまで変えてしまうのです。なぜ日本人は、「自己肯定感が低いのか?」「それをどう上げるのか?」という点については、これから日本人で少しでも多くのグローバルに活躍できるリーダーが増えるためには大事な命題です。ここの研究は、ライフワークです。

PS,集合写真に私は写っておりません。笑

++++++引用+++++++++++++
https://goo.gl/as99c3
https://goo.gl/3oSAFQ
中野信子氏

安心感を覚え、やる気が出る脳内の「セロトニン」神経伝達物質の量を調節しているのが、セロトニントランスポーターというたんぱく質。神経線維の末端から出たセロトニンを再び細胞内に取り込む役割を担っている。この数が多いと、セロトニンをたくさん使い回せるので、気持ちが安定し、安心感が持てる。逆に少ないと不安傾向が高まる。日本人は、このセロトニントランスポーターの数が少ない人の割合が80.2%と世界で一番多い。つまり世界一、不安になりやすい民族。
-中野信子
++++++++++++++++++++++