プレゼン、司会、面談、なんだか不安や恐怖にかられる大一番のイベントありませんか?

イベントではなくても、大きな目標を掲げたことによる恐怖・不安はありませんか?

大きい挑戦を繰り返して、自分の枠を超え続けないと、今までの延長線上の自分のまま。

逆に、不安・恐怖が少ない時は、自分の成長を疑った方が良いかもしれません。

恐怖・不安はつきもの。

付き合い方をわかっているだけで、メンタル負担は軽くなります。

今回、いろんな意味で節目を迎えたIT経営者クライアントさんと「覚悟決め」のために、

なんと、

「100mの竜神大吊橋バンジージャンプ」

に挑戦してきました。

このバンジージャンプを跳ぶプロセス、

自分の枠を超えるためのエッセンスが凝縮されていました。

①機会に乗っかる

私からクライアントにジャンプすることを打診しました。

最初は、「玉本もセッションの勢いで誘っている」と思っていたようです。

高所恐怖症のクライアントですが、ノリでOKを出したとのことでした。

枠を超える機会の多くは、自分ではなく周囲からやってきます。

そりゃそうです。

今の自分の物差しで物事が見えて、その物差しで判断しているわけですから。

普段と違うことをしているつもりでも自分の枠内のことが多いものです。

自分発のチャレンジは、どうしても枠内に収まるケースが多い。

大事なのは、その周囲から与えられた機会に乗っていくこと。

「この人が言うから」と言ってチャレンジできるような人が周囲にいることは幸運です。

「気持ちがザワついたお誘い」ほど、グッと捕まえる。

②仲間で周りを固める

今回、我々は複数名でジャンプを決行しました。

行くと言った時点では、まだ覚悟は決まっていません。

逃げることも十分可能です。

うまく決断状態に持っていくために、周りを固めることも大事です。

退路を断つ時に、仲間の存在は重要。

人間、言ったことと行動を一貫させたいという根源的な思いがあります。

集団で決めるとなおさらです。

どうしても周囲の目を気にするのも人間、それを使います。

周りに賛同者を募ることで、自分の意思に関わらず、人々のエネルギーを利用して前に進みます。

ずっと集団の中で揉まれてきた私にとって、集団できることは当たり前でした。

遅まきながら独立してわかったことは、いかにチームで動くことのベネフィットがあるかです。

企業勤めとは優れた社会システムです。

私も私一人でのバンジーでは心理的ハードル高く、どこかのタイミングで辞退したかもしれません。

③決断する

跳ぶ3時間前位になると、

「もしかしてロープが自分の時だけ切れるのでは?」

「飛んだ後に脱臼したり、心臓が止まるのでは?」

などありもしないことをいろいろと考えて恐怖・不安が走ります。

そんな時に限って、周囲に無駄な質問します。

「大丈夫」の一言を言ってほしいだけなのですが。

仲間:「受付のおねえさん、何回くらい飛んだんですか?怖かったです?」

受付のお姉さん:「いえ、私は飛んだことないです。」

仲間:「え、飛んでないの?!なんで?!」

受付のお姉さん:「なんででしょうかね。。。」

煙に巻いて「事故発生時は自己責任」という旨の書面に、署名を求めます。

現実の生活でも恐怖・不安を前に、周囲から無駄な話を聞こうとしていませんか?

跳ぶと決めていたら、その質問は不要です。

「決断」とは、「決めて断つ」。

何かを決めないと断つ基準もわからない。

一方、決めるだけではダメ。

雑念・雑音を断つんです。

決めたことにブレーキをかけることは「聞かない」という選択をする。

断って、初めて「決断」。

④場を作る

ジャンプの場には、3名ほどの係りのサポーターがいます。

意図してか意図せずか、彼らの姿勢が素晴らしかった。

「飛んで当たり前」然とした態度がよかった。

ただの無愛想ともいいますが。笑

跳ぶ人たちは、本能的にやらなくていいならやりたくない。

彼らサポーターが我々に歩み寄る姿勢では、引き返す余地を与えてしまいます。

無駄な時間も費やすでしょう。

仲間がサポーターに「これ、今やめたらどうなるんですかね?」と聞くと、

「引き返す人いませんよ」と無愛想な返答。

この確信づいた姿勢は参考になります。

現実でも高い目標を掲げてチームを引っ張る時に大事なことは、確信です。

どれだけその目標達成を当たり前と信じているか。

周囲が感じ取れるレベルまで当たり前と思っているかどうか。

バンジーでは、トップバッターに跳ぶ人の姿勢が大事。

我々のジャンプの時のトップバッターは、勇敢でした(玉本ではない)。

全く不安を感じさせず、騒がず、さっと飛んで、爽やかに上がってくる。

あとで聞くと「実際、トップバッターは怖かった」とのこと。

彼が全員が恐怖を感じている中で、確信づいて飛んで見せて、場を治めたと言えます。

あとの人たちは、「あの人が飛んだから、自分もとぶしかない」と思えるので。

⑤先を見る

不安に駆られると、どんどん恐怖に駆られる対象に意識が支配されます。

どんどん恐怖で飛びにくくなるのがわかります。

「そもそもなんで自分からここに来たんだろう」、そんな思いも出てきます。

対策は、目的や飛んだ先の未来を見ることです。

「これを飛んだら何か違った自分に生まれ変わっている」

「みんなで楽しい思い出話ができる」

「仲間で結束できる」

「有言実行できて、自信になる」

目的はなんでも良いのですが、跳ぶ目的やその先に意識を向ける。

そして、跳ぶ最直前には、

「前の山を見てー」と声をかけられています。

真下をみていると飛べません。

視界を前に向けて、落ちる先を見せないんです。

大きければ大きいほど、恐怖・不安を凝視してはさすがに飛べません。

目標達成のプロセスだとすると、目標数値にコミットは大事ですが、

凝視・執着しすぎると逆にブレーキがかかります。

意図して違うものを見て行動するとストレスなく目標達成に近づけます。

その違うものが何か?

「貢献」「成長」。

体験に勝る学びはありません。

ぜひ、バンジージャンプで体感してみてください。