サラリーマン時代、私にはこれといったすごい特技はありませんでした。

ただ、同僚は私がいるだけで場が治る、といってくれました。海外でもそうでした。

忘れもしません。ドイツ赴任一年目に、私は大間違いをして、

本社から来た人間だとどこか上から目線で現地マネージメントと関わりました。

すると、その後一年間経営会議では総スカンをくらいました。

海外で総スカンをくらうというのは、精神的に大変なものです。

今思うと、人生最大のアウェイで、一番息苦しかったです。

私のあり方や、ドイツメンバーとの関わり方を自分で見直し、

一年後のクリスマスのパーティの日には、現地の社長に

Tama、君はイメージの日本人と違う。オープンマインドだ。

マネジメントも従業員もみんな君のことを好きだ、みんなを支援してくれ」と言われ、

それまでのアウェイの辛さも合間って、

あまりの感激にトイレで号泣したことを思い出します。

もちろん、ビジネス理解や組織運営に真剣に取り組みました。

1人だけで作ったものなど一つもありませんが、私のいる場には、

「安心感」と「一体感」がありました。

あとあと気づきましたが、私は感情状態は良かったのかなと振り返ります。

気がついたら、仕事をもらい、人が周りにいた。

そうすると、ポジションを与えられる、そして給与が上がる。

「成功すれば、良い感情が得られる」、これは思い込みです。

1年に1度の目標達成の瞬間に最高の喜びを迎えるために、

その他の364日間を、ムッと不機嫌で、疲労困憊した姿で、

ピリピリ・イライラした状態で、家族にも悪影響を及ぼすような精神状態でいることに

何の意味があるのでしょうか?

もし仮に、その364日間、全く同じ行動量でも、最良の感情状態で取り組めたら、

人生が劇的に変わりそうな気がしませんか?

不安・恐怖・焦りといった苦しい状態にある人は、まずは感情状態を一旦、

良い感情状態に復帰することにフォーカスしましょう。

状態が悪いまま目標に向かう行動を取っても、

あなたの持っている可能性を最大限引き出した成果は得られません。

「じゃあ、楽しい方を選んで、目標達成しなくてもかまわないという考えなのですか?」

という質問が聞こえてきます。

まさにその質問の背景に、多くの日本人の深い潜在意識に入っている

「苦しい状態を我慢した先に成功がある」という強い固定観念があります。

怖さがありますが、試しに一度、我慢を手放して、楽しい気持ちで取り組んでみてください。

大きな問題はおきませんから。

そんな苦しみから逃れて、どんなことであれ目の前の出来事を嬉しい、

楽しい、幸せだと実感しながら目標に向かって何が悪いのでしょうか?

 

 

とはいえ、一つ注意点があります。

「楽しい」は快楽とは違います。

その判断基準は、自分の「軸」が楽しいと言っているかどうかです。

自分の軸、つまり、

芯 「自分は何者?」

ミッション 「何をやり続けるか?」

ビジョン 「この世からいなくなる時にどんな世界を作るか?」

です。

私は「自分軸を作る」だけではなく、それに確信付いている状態を作る、ということを非常に重きを置いています。

「我慢」を手放してしまうと、どこか風船がふわーっとどこかへ飛んでいくように自分が飛んでしまう

感じてしまうかたもいると思います。

その風船を飛ばさないよう、重しとなる確信ある「自分軸」を創るのです。

コロナ自粛中、会社に所属する意義を考えた方が多いと思います。

これからは、自分の軸がなければ、会社との関係、家族との関係、

人生の判断が益々難しくなっているようです。

もし自分軸を作ることに興味のある方は、お気軽にこちらのメールアドレスにお問い合わせください。

個別体験セッション@zoomなど、ご用意させて頂きます。

j.tamamoto@lifeshiftjapan.com

たまもと