「会社の看板を外して、役職の下駄を脱いで、パンツを下ろした気持ちで、自分そのままで現地組織に飛び込んで」
これが、僕が日本から海外に赴任した海外駐在員で現地社員とのコミュニケーションに問題を抱える方へ送るメッセージです。
海外駐在員の悩みの代表的なトップ5に入るのが「現地社員とのコミュニケーションのトラブル」。そんな問題はないという幸運な方もいれば、これを見て頷かれている海外駐在員や経験者の方もいるかと想像します。
この「現地社員とのコミュニケーショントラブル」の問題は、現地組織の成熟度、組織のカルテャー、構成員諸々の原因でかなり起こっているように思います。僕自身もドイツ赴任1年目に、ベルリンの壁に勝るとも劣らない鉄壁の現地組織の壁を経験し、苦悩していたのを思い出します。(その詳細はまたの機会に書こうと思います。)
多くの駐在員はそこで3年以上任務を遂行する必要があるので、何かトラブルがあろうとも、白旗を挙げることもできず、「こんな条件で仕事ができたら」「こんな権限をくれたら」「こんな仕事を回してくれたら」と何度となく思い巡らせながら、問題を抱えながら日々任務に当たっています。本当によく頑張ってらっしゃいます。😇
僕の意見ですが、結果を出すことにフォーカスして自分のコントロールしにくい条件、権限、仕事割といった何かを求めるのも必要ですが、まず、目の前の環境を受け入れ、自分のコントロールできることの中で何ができるかと考えるのが良いと思います。中でも現地社員との関係を作る、彼らに受け入れられることに集中した方がよいと思う。
なぜか?
「受け入れられる」と言うと受け身のように聞こえますが、一旦受け入れられて、売上を作る現地社員と信用が築けたら一気に仕事が進み出す。一見、遠回りのような近道です。そして、「自分はどこでも誰でも受け入れられる」と思えるようになると本当の自信につながる。その後の人生でかけがえのない財産になる。そして、人とつながることはそもそも人間の本能欲求だから、楽しい駐在生活が送れるきっかけになる。
せっかく海外で仕事をしているわけで、現地社員との人としてのお付き合いを楽しんでほしい。そんな人としての「在り方」が現地社員の心を動かし、その先に現地社員との感動的なBIG BUSINESSがあると信じています。
そんな時にいつもするアドバイスが、冒頭のメッセージです。
海外駐在員からお話を頂く機会もあり、今後も海外駐在員の方とも深く関わっていこうと思っています。「海外で戦える日本人」を沢山輩出できたら本望です。
〜人々の人生に安心と爆発をもたらす〜
玉本潤一
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