リーダーシップとは、つまり人を動かすこと。
基本的に自分は動こうと思えば動かせるものの、
自分以外の人を動かすということは、人知を超えた行いです。
実家近くの薬師寺のお坊さんも「目の前で手をうごかしてください。
そこまでが自分がコントロールできること。それ以外の
ことは自分の思うようにならないと諦めてください。」
と年始の挨拶で言っていました。
ということは、まず、人を動かす前に、自分を動かすことが
できなければなりません。
自分を知り、未来の自分を打ち立てて、
それに向かってその自分を生きる。
これを「セルフリーダーシップ」と言います。
まずは、自分を知ることですが、それが一番難しい。
自分が意識していない知らない潜在意識の自分だから、
考えても考えても自分ではわからないのです。
人からのフィードバッックをもらって、初めてわかる部分です。
そして、その潜在意識が人生をブレーキする方に作用している場合、
そのブレーキは無意識なので、ブレーキを外すには他者のフィード
バックが必要になります。
そのフィードバックには嬉しいものもあれば、厳しいものもあります
ので、そのフィードバックを受け取る勇気こそが本当に重要になってきています。
リーダーシップの根幹は、この「フィードバックを受け取る勇気」です。
自分の人生にブレーキをかける潜在意識を、アクセルに変える潜在意識に切り替える。
そして、昨今では、立場の殻をかぶったリーダーは求心力を失い、
より自分らしく生きている人をリーダーとして認識します。
それは、弱い部分も含めて周囲にOpenであり続けることが大事です。
価値化の異なる海外ではなおのこと、自分を出すことが求められています。
みなさんもセルフリーダーシップを身につけて、何者でもない自分のリーダーシップ
を発揮して、周囲にインパクトを起こしましょう。
以下、セルフリーダーシップに関して有名人、文献の言葉・記事をご紹介します。
参考1)
ジャック・ウェルチがGEのCEOを退任する際にも「あなたが20世紀最高の経営者と
呼ばれるようになった理由は?」の記者の問いに対して一言、Self Awareness
(自己認識力) との回答
参考2)
スタンフォードビジネススクールの評議会委員75人のメンバーの『リーダーが
開発すべき最も重要な能力は何か?』に対する回答は、
ほぼ全会一致でSelf Awarenessと回答
参考3)
Authentic Leadership[自分らしさを持ったリーダーシップ]
2015年1月号の「ハーバード・ビジネス・レビュー」にて、”オーセンティックである
ことは、リーダーシップの王道”となったと結論づけています。
提唱者のハーバード・ビジネス・スクール教授のビル・ジョージは、
オーセンティックなリーダーは5つを部下に見せることで
リーダーとして機能していくとしています。
・自分の目標を明快に理解する
・自身のコア・バリューに忠実である
・情熱的に人をリードする
・人とリレーションシップを構築する、
・つまり周囲に与える自分のインパクトを理解する
・自身の規律を守る
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