これができたら、どれほどステートファースト な人生になっていたか。 目標への執着が結果を出させてくれてたのも事実。 でも、同じ行動量で成果を出せるのであれば、日々良いステートでありたかったものです。 目標を設定するものの、目標への執着はしないことが大事です。 ステートを落 とすほどの目標への執着はやめましょう。 しつこいですが、ステートがすべてです。 目標へ の強い不安を抱える中で行動しても、どのみちベストの成果は出ません。 旧知の先輩とお話していたら、こんな話になりました。 CO. 「どうされましたか?」 CL. 「今までめちゃ仕事してきたけど、ここにきてもう無理なくらい疲労してる。自分が動かんと会社が回らんねん。従業員の働きにイライラしてしまうし」 CO. 「どうしたんですか?」 CL. 「良くないんはわかってんねんけど。先が見えん。なんやろ、焦りや」 CO. 「なんで焦ってます?」 CL. 「人生のリミットが近くなってきて」 CO. 「リミットは何歳だと思われているんですか?」 CL. 「 歳。あと 数年や」 CO. 「 歳なのは、なんでですか?」 CL. 「そっか、そこからやな。うちのかあちゃんが 歳で亡くなってん。めちゃできたかあちゃんやってな。ずっとかあちゃんみたいな人間にならなあかん思ってんねん」 CO. 「なるほど。ちなみに、人生の終わりにどんな世界を作っていたいですか?」 CL. 「自分の財団作りたいねん。これ、昔っからの夢。 億円くらいの規模でできたら最高や」 CO. 「それを実現するのはいつですか?」 CL. 「予定では、もう 億円作ってんねん。独立したり、法改正で商品が売れなくなったり、コロナで事業に制限ができたり、もろもろで大きく予定が狂ってん」 CO. 「なるほど。では 億円はいつ実現しましょうか? CL. 「..............................」 CO. 「いつ実現しましょうか?」 CL. 「確かに。 億円作る自信がまったくなくなって、見えてなかった。というか、あえて見てなかった。焦りが先走って、目標の引き直しができてなかったわ」 ( 財団ができるまでを具体的に引き直した後) CO. 「いやー、素晴らしいものができましたね。あとはやるだけですね」 CL. 「ちょっと待って。これやったら 歳で死なんでええよな。面白い人生やん。 歳まで引っ張るわ」 CO. 「ですよね。 歳にはどうなっていたいですか?」 CL. 「日本に貢献したいんよ。議員になるわ。それまでにそういう日本を守る会みたいなコミュニティを作って全国に同志を募るわ!」 もともとの元気な先輩にすっかり戻っていました。 成果を出していく上で、目標へのコミットメントはもちろん非常に大事です。ですが、そ のコミットメントを達成しなかったことに引きずられたり、執着しすぎてステートを落とし たりしては本末転倒です。あくまで、「ステート コミットメント」です。奮い立つステー トで取り組み続けたら、結果は後からついてきます。 目標への執着は、この先輩のように長らく真剣にスポーツに向き合い、そこから人生の大 きな学びを得ている方々に特に起きやすい現象なのかもしれませんので(私もまったくそう でしたので、先輩の苦しみには心から共感していました)、ご注意ください。
目標への執着を捨てる
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