私が「ステートファースト®️(状態を最優先する生き方)」をお伝えするのは、私がステートセカンド(状態は二の次)の状態で、日々仕事で何か不安・ストレスを強く感じながら目標達成をしてきたからです。行動をしていれば成功すると思って、言うなれば。行動に依存した生き方をしていたように思います。目の前の仕事にどっぷり浸かって、行動に集中していれば成功すると。

周囲からは、私のコミットメントの強さを評価していただくのですが、一方、私の方は日々の豊かさからは遠い苦しい状態で仕事をしていました。何か目標数値やタスクが与えられると、「やったろうやんけ」と自分の中でゴングがなります。

逆にゴングがならない時は鳴らないで、何か鳴りそうなものを求めていました。これがしたいとか、あれがしたいとかという明確な理由があればいいのですが、そうしないとタガが外れたようになりそうで、何かを自分に課す癖が付いていました。行動依存症です。行動しないのは問題外ですが、行動することに依存するのもパフォーマンスが高くありません。

最近では、ましになりましたが、でも名残がまだありました。会社設立日が同じクライアントが起業の験担ぎに一年間の禁酒をすると聞いて、彼から求められてもないのに一緒に禁酒を誓い、その禁酒の一年が終わり2年目には禁お菓子をするなど、周囲から「それ意味あるの?」と言われて気づきましたが、今思えばあまり意味をなさないことをやってしまいました。

これの何が良くないかというと、一見、努力の跡がみれて本人もその成果に疑いがないのですが。自分の人生を微妙に苦しい状態に導かれてしまっていることです。その苦しさの先に何かがあると信じている状態です。自分の決めたルールに振り回されて日々の状態を落としてはなりません。状態が最優先です。もっと人生は豊かです。

私の「禁お菓子」はまだ些細なことですが、大なり小なり、人々には自分で気づかないマイルールがあります。習慣も一度見直してみたらいかがでしょうか。それは、本当に必要ですか?

成功するための習慣本がよく出回っていますが、続かないものは続かない理由があります。決め事やルールは、本当の自分の求めているものにつながるもの以外は捨てましょう。捨ててみて初めてわかりますが、ほとんど問題は起きません。