先日、保険会社・保険代理店の教育サービス事業を手掛ける株式会社HELLOBase様のコミュニティで保険募集人様・経営者様50名弱に向けてセミナー登壇いたしました。テーマは「従業員が自走する経営企画の策定と運用」。結果、3名を除いて「とてもわかりやすかった」とのご回答をいただきました。

冒頭の質問。「経営計画はありますか?」「経営計画は運用できていますか?」

「経営計画」についてよくある回答は、「経営計画はある」けれど「運用」ができていない、というものです。「経営計画がある」とのことなので詳しく聞くと、数値だけのもの、経営理念はあるけれどそれだけで掛け声に近いもの、規定・ルールに近いもの、数値目標がびっしりあるけれど保守的で全くワクワクしないもの、等々あります。実は従業員に落ちていなくて、形骸化している経営計画が多いです。

経営計画の策定で大事なことは、会社の根っこから作るということ。”経営者自身”の理念を丁寧に作ることが大事。いきなり法人の経営理念を作り出す会社がありますが、それはNGです。人間は「意味が必要な生き物」です。その意味の根源を言語化する作業がとても大事です。元GE会長のジャック・ウェルチが退任する際にも「あなたが20世紀最高の経営者と呼ばれるようになった理由は?」の記者の問いに対して一言、「Self Awareness(自己認識力)」 と回答していますね。

経営計画を策定して終わりではない。運用まできっちりやって発展し続けることがゴールです。なので、策定したものを従業員に落とし込むところで躓いてはならない。落とし込めずに会社と従業員の信頼関係がない土台では、その後の導入・運用が上滑りします。なので、私は一発目に伝える経営発表会が一大イベントと位置付けて、緊張感を持って社長と発表会に臨みます。ここで滑るとずっと滑ります。

経営計画は、その名の通り経営の計画を作るプロセスです。ですが、運用を見据えると「人を変えるプロセス」です。策定のプロセスで自分を変えて、その自分で従業員に伝え切るプロセスです。クライアントさんは、経営発表会で感謝から始まり、自然と感動を巻き起こしてくれます。先日は、歯科医院さまで院長先生が感謝溢れる温かくビジョナルなプレゼンをされて、スタッフに連鎖が起きて、ほぼみなさんで泣いてしまっていました。その後のスタッフは今までになくステート高くイケイケでお仕事されているようです。最近の言葉ですと、”エモい”です。
 
今一度、経営計画は定期的に再点検されることをお勧めいたします。ご好評いただきましてHELLObaseさんのコミュニティで同じテーマで23/2/2に追加セミナーを開催します。ご興味ある保険募集人さま・経営者さまは、別途メッセンジャーでご連絡ください。